英語で丁寧に仕事を断るための表現

日本では「欧米人はストレートに自分の考えを言う」と言われていますが、
そんなことはありません。
頼まれた仕事を断る時も、相手に気遣った表現を用いることが必要です。
当記事では、上手に理由を説明しながら、
仕事を断るために使える表現をご紹介します。
当記事の音声ビデオ
紹介する英語表現は、Youtubeビデオで発音を確認し、何度も練習できるようにしてあります。
当動画では
「ネイティブ同士の会話の速度」
「ネイティブ同士でも不自然ではない速度」
「普通の会話にしてはゆっくり」
の3段階のスピードで発音を練習することができます。
他の仕事で忙しいことを伝える表現
表現: 「これはとても重要な仕事だと理解しています。残念ながら、私のスケジュールでは、その仕事にかけるべき注意(時間、労力)をかけられません。」
英語: “I understand that this is a very important task, but unfortunately I would not have enough time in my schedule to give the attention that it deserves.”
「その仕事に十分に取り組む時間がとれない」という意味で、スケジュールが詰まっている時のとても丁寧な断り方です。
“give the attention”は直訳すると「注意を向ける」、“it deserves”は「それが値する」という意味です。
“give the attention that it deserves.”で「その仕事が値するべき注意(時間や労力)をかける」となります。
表現: 「今やらなければいけないことがたくさんあって、手が回っていないので、来週にならないとその作業に取り組めません。」
英語: “I’ve got a lot on my plate right now and would not be able to work on that until next week.”
“I’ve got”は“I have”「〜を持っている。」の砕けた口語的な言い方でよく使われます。
“a lot on my plate”は直訳すると「お皿の上にたくさん」となりますが、「やることがたくさんあっていっぱいいっぱいだ」という意味です。
表現: 「締め切りが迫っている仕事で今忙しいです。また来週声をかけてくださいますか?」
英語: “I’m on a tight deadline right now. Could you ask me next week?”
「また聞いてください。」と言い、仕事の依頼を延長することで、相手に冷たい印象を与えずに一時的に依頼を断ることができます。
仕事の優先順位を確認する表現
表現: 「お客さんに手紙を書く予定でいましたが、(あなたが依頼した)その仕事を優先した方が良いですか?」
英語: “I was planning on writing letters to clients. Should I prioritize your task?”
依頼者に優先するべき仕事を問う表現です。“prioritize xx”で「xxを優先する。」という意味ですので、「あなたの仕事を優先するべきでしょうか?」と直接聞くときに使える表現です。
表現: 「仕入先との準備とレポートの作成でスケジュールが埋まっていますが、何を優先すればよろしいでしょうか。」
英語: “I am booked up with making arrangements with suppliers and writing reports. What should I re-prioritize?”
“Book up”で「予約でいっぱいにする。」という意味ですので、“I am booked up with xx”で「私のスケジュールはxxで埋まっています。」という意味になります。
“Re-prioritize” は、優先順位を考え直すという意味です。今自分がしなければいけないタスクを相手に伝えそれよりも先に頼まれた仕事をするべきか聞くことができます。
別の人がその仕事に適任であることを伝え断る表現
表現: 「その仕事をするのに、私が適任だとは思いません。マイクの方が経験豊富なので、彼にお願いするのがずっと良いと思います。」
英語: “I don’t think I would be the right person to do that. Mike would be a much better person to ask since he has much more experience. “
仕事を断る時に、他にできる人(またはより適任である人)を紹介し、解決策を提案すると良いでしょう。
この記事の表現はYoutubeビデオで発音の確認、練習をしていただけます。
当記事執筆チームカナンアカデミー英語eラーニング講座の制作チームにより執筆、監修されています。