英語で反論するとき、反対するときの丁寧な表現集 | ネイティブ監修【カナンアカデミー英語Eラーニング講座】

【ビジネス英語】英語で丁寧に反論・反対する表現まとめ【発音ビデオあり】

当記事ではビジネス上の会議、ミーティングや上司とのやり取りなどにおいて、
相手の意見に失礼にならないように丁寧に反論、反対をする英語表現をご紹介します。

発音ビデオ

「丁寧に反論・反対する時に使える英語表現」セクションで紹介する英語表現は、Youtubeビデオで発音を確認し、何度も練習できるようにしてあります。

当動画では

「ネイティブ同士の会話の速度」
「ネイティブ同士でも不自然ではない速度」
「普通の会話にしてはゆっくり」

の3段階のスピードで発音を練習することができます。

英語の会議、MTGなどにおいて反論する際の心構え。

アメリカを中心とした英語圏では会議やMTGにおいて、
自分の意見を言わなければそこにいないのと同じだと言われています。

アメリカでは子供の時から学校などを通じて、ディスカッションの際には自分の意見を持ち、それを伝えることが重要視されていて、

とりあえず自分より立場の上の人にすべて賛成することを期待される日本の環境とは状況が違います。

しかし、日本では少し誤解されているのですが、英語ネイティブも素直に思ったことをすべて口にするわけではありませんし、

相手の意見に対して、反論、反対をする際には、相手の気持ちを傷つけないように配慮をした言い回しを使います。

それらの英語表現に関しては以下に順番に紹介しますが、意見に反論、反対する時の心構えとしては「相手自身」に反論をするのではなく「意見」に対して反論をすることが重要です。

反論・反対する時に使うべきではない表現

❌英語 “I think you are wrong.”
日本語の意味 「あなたは間違っていると思います。」

解説

“You are wrong.”(あなたは間違っている。)は相手自身を否定するニュアンスを持つ非常に強い表現なので、使うのは避けましょう。
 
逆に自分が言った事が間違っていると思った場合は、”I was wrong.”(私が間違っていました。)と言って問題ありません。

比較的、客観的な反論、反対表現

英語 “I do not agree with that.”
日本語の意味 「それには賛成しません。」

英語 “I don’t think so.”
日本語の意味 「そうは思いません。」

解説

これらは比較的、客観的に反対の意見を表すフレーズです。
なお、これらのフレーズの後に賛成しない客観的な理由を述べるのがベターです。

丁寧に反論・反対する時に使える英語表現

それでは失礼にならないようにできる限り丁寧に反論、反対する時に使える英語表現を見ていきましょう。

以下で紹介する電話対応の英語表現は、上のYoutubeビデオで発音などを確認することができます。

相手の意見の現実性に疑問を投げかける表現

表現 「あなたの言いたいことはわかりますが現実的に、それには予算は使えないと思います。」
英語 “I see what you are saying, but to be realistic, I do not think we can afford that.”

解説

“I see what you are saying.”やこの類似表現は相手の意見を一度認めたい際や、相手の気持ちに配慮したい際に頻繁に利用します。
 
“to be realistic”(現実的に言って)は相手の言っていることの具体性や現実性が欠けることを指摘する際に利用できる表現です。
 
「それに予算は使えないと思います。」などの「〜はできないと思います。」と言いたい時は”I think we cannot afford that.”ではなく、”I do not think we can afford that.”と言うのが自然です。
 
“I think we cannot afford that.”が間違っているわけではないのですが、ネイティブが通常使う表現ではないため、若干、不自然に聞こえます。

相手の意見を一旦受け止め、理解を示しつつも、反対する表現

表現 「あなたの意見は理解できます。ただ、ウェブサイトなしでは、興味を持ってもらうのが難しいと思います。」
英語 “I understand where you are coming from, but without a website, it would be hard to get any interests.”

解説

“I understand where you are coming from,”で「あなたの意見は理解できます。」という意味になります。
 
“I understand 〜”はビジネスの場面だけでなく、日常においても相手の気持ちを汲みたい時、理解を示したい時に使える表現です。
 
例えば”I understand how you feel, but〜”と言えば、「あなたの気持ちは理解できる。でも〜。」という意味になります。

自分の意見を述べることで間接的に相手の意見に反対する表現

表現 「これについての私の意見としては、他のどの営業活動よりも、ウェブサイトが優先されるべきだと考えます。」
英語 “My opinion on this is that the website should come before any other sales activities.”

解説

相手の意見に対して直接、反論・反対をするのではなく、自分の意見を述べることによって間接的に反対したい場合などに使える表現です。
 
“●● should come bofore any other xx.”で「他のどんなxxよりも●●が優先されるべきだ。」となります。

自分の意見を述べる際に利用する表現

表現 「私が思うに、我々がまず第一に取り組まなければいけないのはウェブサイト作成です。」
英語 “The way that I see it, the website is the first thing that we need to work on.”

解説

“The way I see it,”で「私の意見は〜」という意味になります。”To my way of thinking,”も同じ意味で使える表現です。

ある意見に対し、自分の意見は違うことを言う表現

表現 「私はそのようには思いません。」
英語 “That’s not how I see it.”

解説

“How I see it.”を直訳すると、「私がそれに対してどのように見るか?」という意味です。
 
この”How”は高校の文法で学習する「関係副詞」という用法です。例えば、”That’s exactly how I feel!”と言えば、「まさに私はそのように感じています!」という意味になります。
 
関係副詞と文法用語を利用すると難しそうな響きになってしまいますが、
 
“That’s not what I mean.” (私はそういう意味で言っているのではありません。)や、
“That’s why I did not like that.” (そういう理由で私はそれのことが気に食わなかったのです。)
 
など、関係副詞の”how”, “what”, “why”はビジネスの場面、日常会話の両方で頻繁に利用されます。

相手からの提案を歓迎する表現

表現 「みなさんからの提案も歓迎致します。」
英語 “I am open to any suggestions.”

解説

自分の意見を述べた後にこの表現を使うと、他の意見も聞き入れたいという態度を示すことができます。
 
他にも”Please let me know if you have any suggestions.”(「他にも提案があったら知らせてくださいね。」)などということもできます。
 
“let me know 〜”で「私に〜を知らせる。」という表現です。これは高校英語文法の「使役のlet」で学習する表現で「let + 人 + 動詞原形(xxする)」で「人にxxをさせてあげる(許可する)」という意味ですね。

相手の意見も取り入れつつ、自分の主張を提案する表現

表現 「ウェブサイトが完成してから、チラシのデザインを考えるのはいかがでしょうか?」
英語 “How about we work on designing flyers after we complete the website?”

解説

相手の主張も取り入れつつ、新たに提案を差し出す表現です。提案の際には”How about 〜?”を利用します。
 
類似表現としては”Why don’t we 〜?”などを利用することができます。

当記事執筆チームカナンアカデミー英語eラーニング講座の制作チームにより執筆、監修されています。

この記事の表現はYoutubeビデオで発音の確認、練習をしていただけます。

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